『アクトレイザー・ルネサンス』プレイ感想（steam/PS4/switch）
価： ★★★★☆（4）
時間：クリアまで23時間程度（トロコンだと35時間くらいはいると思うよ）
：お前いい加減低評価記事もあげろや！って思われてそう！怖い！
【入手理由】
ニンテンドーダイレクトで「リメイクできた！今日から配信！」って言うから……。
秒で買いました。秒で。
値段も見てなかった。
※SFC時代のプレイヤー
【概要】
かつて神とサタンが争っていた。
ある時サタンの一手により神は負傷、天空城に結界をはりそこで怪我を癒えるまで眠りにつくことになる。
その間に地上は魔物が支配した。
数百年後、再び目を覚ました神が地上の闇を払わんと再び剣をとった。
ミュージックの項目があるぞーーーーー！！！！！！
興奮してしまった。
スタートメニューに作中のBGMを聞ける項目があります。
幸せになります。ゲームクリアしたあとも入り浸ることまちがいありません。
【システム】
基本的なゲームの流れはそのままに、いくつか追加が施されています。
アクション01パート
↓
町発展
↓
タワーディフェンス（New）
↓
町発展
↓
アクション02パート
まあ順番に話しましょう。
アクションパート
こちらは元あった通りの横スクロールACTです。
ただ、さすがにアクション性自体は過去のものではかなり不都合が生じるためか
切り上げ攻撃や振り下ろしなど、攻撃パターンが多岐になり、
かつてのような「姿勢めっちゃええやん」という、中斬りと下段斬りしかない状態からは脱却しています。
神様……努力したのね……。
この点は、だから駄目という人もいるでしょうが私としては加点ポイントです。
老人向けじゃなくて、現代向けの商品ですから。昔のままがやりたいなら、SFCを買って遊びな……。
ちなみに私はSFC版も持ってて、2年くらい前にもやりました。あれはあれで面白い。
まあそのお陰か、アクション自体はかなり優しい仕様のため
よほどアクションが苦手という人以外はクリアできなくて泣くようなことはないかと。
NORMALでは。
今作、EASY・NORMAL・HARDの難易度設定システムが採用されており
NORMALは特別苦労ぬきで敵を倒すことができるのですが
HARDにすると途端に泣かされます。
与ダメも被ダメも調整され、残機は3つに制限されます。
（NORMALで15とかのダメージの敵の攻撃が50になったり……）
ボスの攻撃3回受けると死ぬ。ていうかたまに即死。
NORMALとHARDの間にもう一つくらい何かなかった…？！
まあ、とはいえ、それでも恐らくSFCの方が難しかったような気もします。
SFC版を最後にやってから2年くらい経つので、
若干記憶に補正かかってるかもしれませんが、アクションが豊富になった今作の方が
やはりちょっと楽ではありましたね。
町発展パート
基本的には昔のままです。
グラフィックが綺麗になった！ やったあ！
（村人たちも村ごとにグラフィックが与えられ、英雄と呼ばれる新キャラも配置）
村人に発展の軌跡を伝え、
落雷で木々を焼き払い、雨を降らせて恵みを与え、地震で不要な家を潰す。
そして魔物の巣まで村人を誘導して巣を壊して平和で安定した村へと導いていきます。
文化レベルが上がったら前の文化レベルの家は潰しましょう。
気に入らない位置に畑ができたら雷落として焼却しましょう。
神様だから何してもいいんだよ。
魔群侵攻（タワーディフェンス）パート
町を発展させてると、定期的に発生するのがこの魔群侵攻。
マップの方々から現れる魔物に対して、あらかじめ設置した砦や、
マップ中を移動できる英雄を操作して対応し中心の神殿を守る……。
いわゆるタワーディフェンスというゲームシステム。
タワーディフェンスゲーム自体が苦手な人にとっては辛いかもしれないですね。
ゲームとしては、そこまできつい難易度ではないです。
一応裏ステージまでクリア済ですが、
「クリアできないよ～＞＜」ってステージはなかったですね。
魔法砦が強いことと、神の奇跡が面倒な敵を一掃できるので、
落ち着いてやれば必ず突破できると思います。
本格的なタワーディフェンスを求める人には物足りないかも。
【シナリオ】
基本的な流れはリメイク前と変わりません。
ただ今作は、それぞれの村に英雄と呼ばれるキャラクターが1人ずつ配置され
そのキャラクターが真の英雄になるまでの物語が描かれています。
それによってリメイク前の物語が大きく損なわれ……ということもなく
むしろキャラクターを配置することによって、より町の物語を深堀りしていました。
まあでも、シナリオは基本的にはおまけというか
凝った世界観で、深い謎があって、全てが明らかになって大団円
……っていうのが好きな人には物足りないかもしれないですね。
【キャラクター】
お前誰だーーーー！！？？？
（参考：昔の天使くんちゃん）
めちゃくちゃ現代っ子になって、プレイヤーの度肝を一番抜いたの恐らく彼。
……彼女？（天使に性別はないのでどっちでもあるのかもですね）
見た目は様変わりしましたが、中身はそのまま「わりとゲスい」ので
そこはご安心ください。
見た目が解釈違いでさえなければ多分大丈夫でしょう。
ちなみに
お前誰だpart２です。（神様＝プレイヤー）
私たち、イケメンでした。
【音楽】
アクトレイザーといえば古代さんの音楽。古代さんといえばアクトレイザー。
というわけで、その音楽は見事に残っています。
ゲームのオプションで、いつでもリメイク版とオリジナル版と変えられるので
気に入った方を使用するとよいでしょう。
ちなみにリメイク版はこんな感じです。
【総評】
世間的な評価は「おおむね好評」。
不評な人の意見を聞くに、タワーディフェンスはいらないってのが多いみたいでした。
なんかそれ昔も似たようなこと聞いたな。
元々アクトレイザーっていうゲーム自体が、基本的にはおおむね好評なんですが
一部から「アクション要素が邪魔」「町発展がいらない」と言われがちなんですよね。
言いたいことはわからなくもないのですが、
これらを全部合わせて調理したのが本作なので、どれかを抜けば、それはやっぱり
どこか物足りないんじゃないかなあと私などは思います。
昔のゲームで、最近はあまり見ない横スクロールACTなので
とっつきにくいなあと感じる人は多いかもしれません。
ただ、横スクACTというジャンルは、それはそれで3Dとは違う面白みがありますし
SLGも、タワーディフェンスも、それぞれ楽しさというのはあります。
でもそれを一本のゲームでやってしまうと、
どうしても合わない時に辛いだけになってしまうかもしれません。
本作のように色んな要素が合わさってる作品なら
少しずつお試しでつまみ食いができるので良いのではないでしょうか。
なんかこう、ビュッフェとかバイキングみたいな……。
その手のジャンルを触ったことがない人間ほど、物は試しにやってみると
案外新しい扉を開けるんじゃないかなあ……と、私などはそうおすすめします。
面白いよ！
買って！
やって！
値段は3500円くらいだよ！
安い！！！！
おすすめ！！！！！！！！！
